1878年、アメリカ・テキサス州生まれ。1902年、初めて綿花の先物取引を行い、以後1929年の大恐慌を予測など、相場の予測に関し、数々の伝説を残したトレーダーです。
ギャンは最後まで勝ち続けた数少ない投機家で1955年に78歳で亡くなった時の遺産は5000万ドル
(日本円にして約55億円)ともいわれています
でもこれはあくまで50年前の話です。
現在のお金に換算したらいくら位になるのでしょうか。
ギャンは、前述のバフェットと全く対照的です。
バフェットがファンダメンタル分析(企業の分析など)に基づいた分析で長期投資の観点だったのに対し、ギャンはテクニカル分析(株などの値段の動きの分析)に基づいた分析をしていたのです。
テクニカル、ファンダメンタルズどちらが大切かという議論をよく耳にしますが、結局人それぞれということのようです。
また、バフェットの株式投資(株の現物投資)に対し、先物取引(実際の投資資金より数倍のものを扱うのでリスクもリターンも多い短期投資)をしていたんです。
日本でいう「赤いダイヤ」と呼ばれた小豆などの相場です。
ギャンはたくさんの失敗を経験し、何度も無一文になったようです。
バフェットとの共通点は、失敗を失敗のまま終わらせなかったこと。
ギャンは、
「相場とは、100人中99人が損をし、1人がすべての利益を
独占する厳しい世界であり、何年にもわたる厳しい鍛錬を経てから
望むべきもの。」
だと言っています。
最近日本でも「デイトレード」というのが流行っていますが、短期売買は
殆どの人が負けています。
ギャンは、「25日間で、286回の株の売買を行い、そのうち264回利益
をだし資産を100倍以上にした。」とか、「479回の売買で、
そのうち422回利益をだし、資産を40倍にした。」など数々の伝説を
残した人でもあります。
相場のテクニカル分析(株などの値動きの分析)は、相場は人間がやっている
以上なんらかの法則性があるはずだ・・・ということを研究し応用する手法です。
これほど成功したギャンですら投資は厳しい世界といっています。
初心者がなんとなく勝てると思って参加するほど甘い、世界ではありません。
■ウイリアム・ギャン